ほんまに、最近の映画でこんなに「ええやん!」って叫びたくなるやつ、久しぶりやわ。タイトル見た瞬間、「ベートーヴェン捏造」? なんやそれ、ベートーヴェンの曲が偽物やて? って思って、気になって仕方なかったんよ。俺、元々クラシック好きで、中学生の頃からベートーヴェンの第九とか運命とか、ヘッドホンでガンガン聴いてたクチやねん。学校の音楽の授業で先生が「ベートーヴェンは天才やで、耳聞こえへんのにこんな名曲作ったんや!」って熱弁してくれて、俺もなんかカッコええなあと思って、以来ハマったわ。でも、そんなベートーヴェンのイメージが、この映画でガラッと変わるんよ。まさか「捏造」なんて言葉が出てくるなんて、想像もせんかった。今日のこのブログは、そんな映画の感想をたっぷり書いていくで。ネタバレ控えめにしつつ、俺の個人的体験も混ぜて、ベートーヴェンの魅力や映画の面白さ、しっかり語るわ。クラシックファンや歴史好き、はたまたコメディ好きまで、みんな読んでみてや!
まず、ストーリーの概要やけど…ベートーヴェンの「聖なる天才」像、実は誰かが作ったんやで?
19世紀のウィーン、音楽の街で繰り広げられる話や。ベートーヴェン(古田新太さん演じる)は、耳が聞こえへんハンデを乗り越えて、数々の名曲を残した「孤高の天才」として、後世に語り継がれてるやん? でも、この映画はそんなベートーヴェンの「本当の姿」を暴いていくんよ。実際の彼は、下品で小汚いおっさんで、わがまま放題、酒好きで女好き、しかも金欠常習犯やったらしいわ。笑えるやろ? そんなベートーヴェンを、後世に崇高なイメージで残した張本人が、彼の忠実な秘書・アントン・シンドラー(山田裕貴さん)やねん。
シンドラーは、ベートーヴェンの熱狂的なファンで、どん底の人生から救ってくれた恩人やったから、死後も彼の伝記を書いて「天才像」を作り上げるんよ。でも、それが「捏造」満載で、周りのジャーナリストや知人たちが「いや、そんな聖人君子ちゃうやろ!」って情報戦を繰り広げる。原作はかげはら史帆さんのノンフィクション本『ベートーヴェン捏造 名プロデューサーは嘘をつく』で、史実ベースやからリアリティあるねん。脚本はバカリズムさんが手がけて、監督は関和亮さん。バカリズムさんのユーモアが効いてて、シリアスな歴史ものやのに、笑いのツボが満載やわ。
俺がこのストーリーにハマったんは、ベートーヴェンの「本当の顔」が、なんか親近感沸くからやねん。俺も若い頃、バンドやってた時期あってさ。ギター弾いて、曲作って、友達とスタジオで夜通し練習すんねんけど、金なくて飯食えへん日とか、彼女にフラれて酒飲んで暴言吐く日とか、ベートーヴェンそっくりやったわ(笑)。「運命」のあのドゥドゥドゥーンってリフ、俺も真似して作曲したことあるけど、結局完成せんくてポシャったんよ。でも、そんなダメ人間みたいな俺の曲を、友達の一人が「ええやん、これ!」って褒めてくれて、モチベ上がった経験あるねん。それがシンドラーの気持ちに似てるわ。ベートーヴェンのダメな部分知ってても、「こいつの音楽は本物や!」って信じて、輝かせるんよ。この映画見て、俺の過去のバンド仲間思い出したわ。もしあいつが俺の「伝記」書いてくれたら、絶対美化されてるやろなあ(笑)。
キャストの演技が神! 古田新太さんのベートーヴェン、最高にハマってるわ
キャスト陣がまた豪華やで。まず、古田新太さんのベートーヴェン。普段のイメージはクールな役多いけど、ここでは下品なおっさん全開! 酒瓶片手にゲップしたり、女の子に絡んだり、シンドラーに八つ当たりしたり…。でも、作曲シーンになると、急に真剣になってピアノ叩く姿が、めっちゃカッコええねん。耳聞こえへん設定やから、振動感じて音作る描写がリアルで、俺、鳥肌立ったわ。
山田裕貴さんのシンドラーもええ味出してる。熱血で、ベートーヴェン命の狂信者ぶりが、なんか可愛らしいねん。俺、昔バイト先で上司にベタ惚れしてた時期あって(男やけど)、その上司のダメなとこ全部フォローしてたわ。シンドラーみたいに、「この人天才やから!」って言い訳して、残業しまくったんよ。でも、映画みたいに伝記書く勇気はなかったなあ(笑)。あと、佐藤二朗さんとか他の脇役も、情報戦のシーンでコミカルに絡んでくる。バカリズム脚本やから、セリフのキレが抜群で、笑いどころ満載やわ。
この演技見て、俺の体験で思い出したんは、大学時代にクラシックサークル入ったことや。ベートーヴェンの弦楽四重奏とか演奏してたけど、俺はバイオリン下手くそで、みんなの足引っ張ってばっか。サークルのリーダー(めっちゃベートーヴェン好きの先輩)が、「お前は天才の卵や!」って励ましてくれて、続けてこれたんよ。あの先輩、今何してるんやろな。映画のシンドラーみたいに、俺の「伝記」書いてくれたら、絶対「下品なバイオリン弾き」から「情熱の音楽家」に変えてくれるはず(笑)。キャストの熱演が、そんな個人的エピソード引き出してくれたわ。
ベートーヴェンの名曲がガンガン流れて、映画館で聴く贅沢さよったら!
この映画の最大の魅力は、ベートーヴェンの曲が惜しみなく使われてるとこやねん。第九の初演シーンとか、劇場で観て、音響が体に響いてきて、涙出そうになったわ。「歓喜の歌」の部分で、みんなが立ち上がる描写、史実やのに鳥肌もん。バカリズムさんが「ベートーヴェンを聴ける映画を目指した」って言うてたけど、まさにそれ。運命交響曲とか月光ソナタとか、劇中のシーンにピッタリハマって、まるでコンサートやわ。
俺の体験で言うと、学生の頃、初めて第九のライブコンサート行ったんよ。大阪のフェスティバルホールで、プロのオケが演奏して、俺みたいな素人がポカーンとしてたわ。あの時の感動が、この映画で蘇ったねん。耳聞こえへんベートーヴェンが、どうやって曲作ったんか、映画で描かれてるんが興味深くて。俺もギター弾く時、耳じゃなくて指の感触で音探すことあるから、共感しまくりや。映画館のド迫力サウンドで聴くと、ベートーヴェンの「本物」の力が伝わってくるわ。捏造されたイメージやなくても、音楽自体は嘘つかへんねん。この点、クラシック初心者でも楽しめるはずやで。
テーマの深さよ…「捏造」の是非、推し活の先祖返りみたいやん!
ストーリー進むと、シンドラーの捏造がバレそうになって、ジャーナリストのセイヤー(若手俳優さん)が真実追求するんよ。そこで問われるんが、「天才のイメージ作るために、嘘つくのはアリか?」ってテーマ。ベートーヴェンのダメな部分隠して、崇高な像残すシンドラーの行動、俺は「アリ」派やわ。だって、後世に音楽の感動残すんやったら、多少盛ってもええやん? 現代で言うたら、アイドルの「推し活」やろ。SNSでキラキラ部分だけ発信して、ダメなとこ隠すのと同じ。俺もTwitter(今Xか)で、バンドのライブのいいとこだけ投稿してたわ。実際は機材トラブルでグダグダやったけど(笑)。
このテーマ、俺の人生に刺さったねん。社会人になって、営業の仕事してた頃、上司のミスフォローしまくって、「このチームは完璧や!」って社外にアピールしてたわ。あれも一種の捏造やろ。でも、それが会社守ったんよ。ベートーヴェンみたいに、「本物の才能」を守るための嘘なら、許されるんちゃうかな。映画見て、俺の過去の「推し」体験振り返ったわ。高校の時、好きなバンドのボーカルが薬物疑惑出た時、ファンとして「いや、あいつは天才や!」って擁護したことあるねん。今思うと、シンドラーと同じや(笑)。この深みが、ただのコメディじゃなく、考えさせられる作品にしてるわ。
ちょっとしたツッコミどころと、全体の評価…笑いと感動のバランス、絶妙や!
もちろん、完璧ちゃうよ。コメディ要素強いから、歴史ファンには「史実と違うやん!」ってツッコミ入れたなるかも。バカリズム脚本やから、現代風のジョーク入ってて、ウィーンの街並みがちょっとポップすぎる気もしたわ。でも、それが逆に親しみやすいねん。俺、笑い声我慢できへんくて、周りのお客さんチラ見された(笑)。
全体評価は、星5つ中4.5やわ。ベートーヴェン初心者には入門編として最高。クラシック通には、意外な史実で新鮮。俺みたいに、音楽やってた過去ある奴には、めっちゃエモい。公開直後やから、劇場混んでると思うけど、絶対観て損なし! もしベートーヴェンの曲聴きたくなったら、映画のサントラおすすめやで。
まとめ:ベートーヴェン捏造、観たら「本物の天才」感じるわ。俺の推し活、再燃したで!
この映画、ベートーヴェンの「捏造された天才像」を崩しながら、結局「音楽の力は本物や!」って再確認させてくれるんよ。俺の体験交えて言うたら、若い頃のバンド挫折とか、推し活の熱狂とか、全部繋がったわ。シンドラーみたいに、誰かの才能守るために嘘つくん、悪くないよなあ。みんなも劇場でベートーヴェンの曲浴びて、感動してみ! 感想あったらコメント残してや。次はどんな映画語ろかな…
