こんにちは、みなさん。いつもこのブログを読んでくれてありがとうな。わいは大阪生まれの映画好きおっさんで、仕事の合間にシネコンに通うのが何よりの楽しみやねん。今日のエントリーは、つい先日、近所の映画館で観てきた「風花」についての感想や。公開されてから話題沸騰やったし、わいも気になってしゃあなかったわ。劇場の大画面でこの作品を味わうと、ほんまに心に染み入るんよ。ネタバレは最小限に抑えてるから、未観賞の人は安心して読んでな。さっそく、わいの体験談交えながら語っていこか。
映画「風花」のストーリー概要:失われた絆を求めての旅路
「風花」は、相米慎二監督の遺作として知られる2001年の日本映画や。原作は鳴海章さんの小説で、小泉今日子さんと浅野忠信さんのW主演。ストーリーは、風俗嬢のゆり子(小泉今日子)と、謹慎中の高級官僚・廉司(浅野忠信)が、ひょんなことから一緒に北海道へ旅立つロードムービーやねん。
ゆり子は、5年前に実家に預けた娘に会いに行くのが目的。廉司は、仕事の失敗でどん底に落ち込んで、酔った勢いでその旅に巻き込まれてまう。雪深い北海道の道を進む二人は、厳しい現実と向き合いながら、少しずつ心を通わせていく。生と死、愛と喪失をテーマにした大人のラブストーリーや。わいはこのあらすじ読んだだけで、胸がざわついたわ。人生の岐路で出会う人とのつながり、ってテーマが、わいの今にぴったり重なるんよ。
劇場で「風花」を観たわいの体験:スクリーンの魔法に包まれて
わいはこの映画、9月下旬の平日夜に一人で観に行ったんや。仕事で疲れ果てて、帰りにポスター見て「これや!」って直感でチケット買ったわ。劇場入ったら、客席は半分くらい埋まってて、意外と静かな雰囲気。照明が落ちて、スクリーンが暗くなると、わいも自然と息を潜めたねん。
オープニングから、北海道の雪景色が広がるんよ。町田博さんの撮影がほんまに美しくて、白い雪と青い空が織りなす風景に、わいはすぐに引き込まれたわ。わいの実家も大阪やけど、学生時代にスキー旅行で北海道行ったことあるんよ。あの時の寒さと開放感がよみがえって、思わず涙腺緩んだわ。劇場の大画面やから、雪の粒子一つ一つがリアルで、まるで自分がその場にいるみたい。家でDVD観るんじゃ味わえへん、この没入感がたまらんねん。
ストーリーが進むにつれ、二人の会話がじわじわ心に刺さる。ゆり子役の小泉今日子さんの表情が、強がりながらも脆い感じが絶妙や。わいは昔、失恋でどん底になった時、友達に「ええ加減にせえよ」って叱られたこと思い出したわ。あの時のわいみたいに、ゆり子も過去の傷を抱えてるんよ。廉司の浅野忠信さんは、クールな官僚の仮面の下に、優しさが見え隠れして、どんどん魅力的になる。わいは仕事でリストラ寸前になった経験あるから、廉司の葛藤が痛いほどわかったわ。劇場で観てると、周りのお客さんの息遣いまで感じて、みんなで共有してる感動がすごい。
中盤の旅のシーンで、雪道をドライブするところ。BGMの大友良英さんの音楽が、静かに心を掻き乱すんよ。わいはそこで、ポケットのハンカチ握りしめてたわ。自分の人生振り返って、家族との時間をもっと大事にせな、って反省したねん。劇場やから、逃げ場がない分、感情がダイレクトにぶつかってくる。休憩なしの116分が、あっという間に過ぎたわ。
「風花」の魅力ポイント:美しい映像と深い人間ドラマ
この映画の最大の魅力は、やっぱり映像美やね。相米監督の演出が、俳優さんの息遣いまで捉えてて、まるでドキュメンタリーみたい。桜と雪が舞うシーンは、タイトル「風花」の由来だけあって、幻想的で息を飲むわ。わいは劇場で観て、終わったあと拍手したくなったねん。家で観たら、きっとこの美しさが半減するはずや。
キャストの演技も抜群。小泉今日子さんのゆり子は、風俗嬢のタフさと母親の優しさを両立させてて、わしの心を鷲掴み。浅野忠信さんの廉司は、寡黙やけど目で語る演技が上手いわ。二人のかけ合いが、自然でリアル。わいは似たような旅のエピソード持ってるんよ。数年前、元カノと別れて一人で九州旅行した時、道中で出会ったおっちゃんと酒飲みながら人生語ったこと。あの時の開放感が、「風花」の旅路に重なるねん。映画観て、そんな思い出がフラッシュバックして、余計に感動したわ。
テーマの深さもすごい。生と死の境を、北海道の厳しい自然を通じて描いてるんよ。わいは最近、親父の体調崩して、死生観考えてる時期やったから、余計に響いたわ。絶望の中でも、ふとした優しさが救いになる、ってメッセージ。ポジティブすぎず、リアルでええねん。監督の相米慎二さんがこの作品で逝かれてるのも知ってて、余計に感慨深いわ。遺作として、監督の想いが凝縮されてる感じ。
欠点言うたら、ペースがゆったりしすぎて、アクション派の人には退屈かも。でも、それがこの映画の味やね。わいはむしろ、そのゆとりが心地よかったわ。劇場で観るからこそ、時間を共有してるような没入感があるんよ。
「風花」観終わってのわいの想い:人生の風花のように儚く美しい
エンドロールが流れた瞬間、わいはしばらく席に座ったまま動けへんかったわ。劇場出て、外の夜風が冷たくて、映画の余韻に浸ったねん。家帰って、ビール片手にまた思い返したけど、胸が熱いままや。わいの人生で、失くしたものも多いけど、この映画みたいに、旅の中で見つける絆があるんやな、って実感したわ。
みなさんも、機会あったら劇場で「風花」観てみて。ストリーミングじゃなく、大画面の迫力が違うで。わいはこの体験、忘れへんわ。次はどんな映画語ろか、楽しみやね。コメントで、みんなの感想聞かせてな。読んでくれてありがとさん!
